地方創生の取り組み
事例紹介
北アルプスの眺望が美しい、長野県大町市。黒部峡谷への玄関口として豊富な観光資源に恵まれていますが、人口減少が続いています。特にJR信濃大町駅前の商店街は、郊外の大規模小売店の進出で閉店が相次ぎ、空き店舗が増加。シャッター商店街となり、さらに人の流れが悪くなっています。そこで、商店街の空き店舗を活用して、人の流れを呼び戻す取り組みを開始しました。
北アルプスを望む、黒部峡谷の玄関口、長野県大町市。観光資源はあるものの、人口減少が進行しています。特にJR信濃大町駅を中心とする市街地部分は人の流れの減少が顕著。大きな理由としては、市の郊外に大型小売店が続々と出店したことがあります。客足が大型小売店に流れ、売上を落とした駅前商店街は閉店が続出。シャッター商店街と化したために、人がいっそう離れるという負のスパイラルに陥っています。そこで、中心部に人を再び呼び戻すために、商店街の空き店舗を活用する計画がスタート。行政も「空き店舗活用事業補助金」の拠出を決定しました。
空き店舗を活用するプロジェクトに賛同する形で、2015年から活動が始まったのが「大町リノベーションプロジェクト」です。JR信濃大町駅前すぐ、商店街の入り口にあった空き店舗をリノベーション。人が集まり、「おもしろいこと」を実現するための場を提供する活動に取り組んでいます。店舗はレンタルスペースとしても使用可能で、展覧会やイベントスペースとして活用されています。プロジェクト第一弾として行われたのは、「黒板作りワークショップ」。その後、「おおまち未来教室」なども開催しています。
「大町リノベーションプロジェクト」は、ワークショップの開催などによって人々の交流の場として、また、展示会や美術展を行うことで文化活動の拠点として機能し始めています。2015年8月には「福島写真美術館プロジェクト」を共催。震災前・後の福島を写真を通して切り取った展示は、大きな評判を呼びました。その後、11月に写真展「津波に奪われた命そして今から未来へin大町」も実施。人を再び市街地に引き寄せる活動を着実に進めています。
シャッター商店街に再び賑わいを取り戻そうと始まった、空き店舗活用プロジェクト。現在は2店舗が活用されています。「大町リノベーションプロジェクト」の成功が、新たな参加者を呼び寄せることを期待したいですね。
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