地方創生の取り組み
事例紹介
過疎化に悩む地方自治体は多いもの。しかしながら、徳島県神山町は、企業のオフィス誘致やアーティストの活動拠点として人気が高まっています。果たしてその理由は!?インターネットで場所を選ばずに仕事が出来る時代へとリンクしたことが大きな要因でした。ここ徳島の自然に囲まれて、知的労働に従事するという贅沢な環境があるのです。
神山プロジェクトを手掛ける、グリーンバレー代表理事の大南さんは、「創造的過疎」というバランスの良い過疎を説いています。若い世代が消えて街の機能を失ってしまうのを防ぎ、新たな産業を呼び込むことで過疎の流れを緩やかにするという考えです。その最たるものが、この神山プロジェクト。
都会に本社のある企業のサテライトオフィスや、国内外のアーティストのアトリエ。そして飲食店などのサービス業を始めたいという方にも、格安で古民家を貸し出しています。
映像制作会社、株式会社プラットイーズは、神山で「えんがわオフィス」を立ち上げ、現地で20人の雇用を生み出しました。そのため神山プロジェクトの成功例によく挙げられる企業です。代表の隈田さんによると、神山町の通信速度は東京の恵比寿よりもはやく、映像作品を作る会社にとって最高の環境だといいます。
上山町は全国に先駆けて光ファイバーによる通信網を設置しているため、神山プロジェクトの大きなセールスポイントとなったのです。今では同様の取り組みをフォローする過疎地も多くなりました。
神山プロジェクトの一環として求職者支援制度もあります。それが神山塾です。新規学卒者や離転職者など、現在は在職していない人が対象で、月々の給与を受け取りつつ、職能訓練や会計・企画マネジメントの技能を修得するというのが神山塾の内容です。プログラム終了後には、町外、県外へと職を求めて出ていくことも可能ですが、約半数が神山町で就職します。その理由として、前述のプラットイーズのような企業の活動に触れることができるほか、期間中は下宿したり、地域の子供と触れ合い、神山を第二の故郷として愛着を持つからということが挙げられます。
過疎が進んだ土地でも、打ち込むことがあれば若者は定着するという成功例といえます。
過疎化で新たな産業を作り出すことも難しい。それなら他地域から意欲ある若者を移住させようというのが神山プロジェクトです。安い不動産賃貸料、温かい住民たちのもてなし、先端の通信環境と、働きやすいリソースを用意することでこれを実現しました。
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