地方創生の取り組み
ランサーズ担当者より
地域の課題
ランサーズのマッチングエージェント達には、それぞれに熱い想いや仕事選びの軸、叶えたい未来があります。普段の業務中にはなかなかお話しできないその胸の内をお伝えします。
ランサーズ株式会社 執行役員 後藤信彦
後藤は、富士フイルム株式会社、ニフティ株式会社を経てランサーズに入社しました。
大学時代に経済学部で貿易論などを学んだ後藤は、海外で仕事をしたいと思うようになり、海外展開をするメーカーや商社を志望。富士フイルムは当時、カメラフイルムメーカーとしてその緑の箱を各国で見るグローバル展開をしていました。
入社後は国内事業で、印刷業界向けプロダクトのマーケティングに従事。同社にてネットワークサービスの新企画にも携わった後藤は、インターネットの面白さに惹かれました。
その想いを大切に「こういう新しい業界でチャレンジしてみたい」と、ニフティに転職。
そこからウェブサービスの企画や運用を担当し、事業責任者となります。
2017年からは取締役兼執行役員として担当ウェブサービスのモデルチェンジに携わりました。株主が変わり、新株主の下で取り組んだ新事業領域を分社化して上場を目指します。PMIで再投資するところまでできたタイミングで、後藤自身はひと区切りついたと感じました。
そして、また新たなチャレンジを求めて2018年4月よりランサーズにジョイン。本プロジェクトを含む複数業務の執行役員を務めています。
「ランサーズに入社して『働き方の選択肢は数多くある』ことを改めて近くで実感できるのは大きい」と後藤は言います。
「メディア記事で読む知識と、実態を知っているのとでは、全く異なります。特に大企業に居ると、フリーランスで活躍されてる方がそれほど身近に居るわけではありません。仕事でご一緒する機会も少ないので、その想いや背景に触れることは非常に少ないのです。働き方の多様化という意味では、『知っている』ことはそれだけでも強みですね」(後藤)
ここ数年で働き方は大きく変化してきています。それは社会的な流れではありましたが、コロナ禍で加速しました。
「僕自身は新しい仕組み作りや、その仕組みを拡大させることが個人的に好きなので、今まで世の中になかった取り組みに挑戦したいと常に思っています。ランサーズは、これから働き方が変わっていく中での最前線のサービスなので、社会的な意義もあり、いろいろなチャレンジができる土壌が魅力でしたね」と後藤は振り返ります。
地方創生は、すぐに結果の出ないなかなか難しい領域です。しかし、社会背景や課題感としてはいずれ必ず求められること。長期的な視野でコツコツ取り組むべきだと考えています。
「簡単ではないですが、そのままにしていては地方の課題は解決しません。非常に時間がかかっても絶対にやるべきことなのです」(後藤)
中長期的に取り組んでいく課題だからこそ、本プロジェクトでは、地方創生に想いのあるメンバーをアサインしています。
「まず篠原は、この領域への想いの強さが群を抜いています。地方創生は前述の通り、3カ年以上の長期レンジで考えて動く必要があります。また新しい取り組みは、そんな簡単にスッとうまく立ち上がるものでもありません。さまざまな課題が出てくる中で推進するには、やはり、強い想いがないと突破できないのです。篠原は自分でもこの課題を解決したいと願い、そこにランサーズとしての価値提供をしたいと思っているので、頼りになります。
村田は、非常に丁寧できめ細やかなサポートができます。目の前の企業様の課題をうまく訊き出し、それに真摯に応えようとします。本プロジェクトでは金融機関様からのご紹介を受けて企業様にご提案をするので、金融機関様に安心していただける対応ができないと信頼を損なってしまいます。その点、村田は今までのクライアント様からの信頼も厚く、本プロジェクトの前身である『ランサーズPro』のチームリーダーでもあり、経験も豊かです。
新城はまだ若いメンバーですが、好奇心を持って何にでもチャレンジできるマインドが魅力です。彼女は沖縄出身なのですが、地方地域の活性化や、そこに関わるフリーランスの人たちの活躍の機会を作ることに関して、強い興味とやりがいを感じています。
ランサーズ社の社員は現在200名くらいいますが、その中でも働きが突出していて目に留まり、任せられると思う人物ばかりです」(後藤)
ランサーズとしては、企業がフリーランスに安心して発注していただけるよう、信頼性を高める取り組みに注力しています。具体的な取り組みを後藤は次のように挙げています。
「フリーランスの信頼性向上について、ランサーズは継続的かつ真摯に取り組んできています。例えばプラットフォーム上での認定制度や認証バッジの付与などの仕組みづくりです。その他、ランサーの経験や経歴、ポートフォリオ、依頼件数や内容も含めて、信頼性の可視化に努めています。
それはフリーランスの方に活躍していただくためでもあり、発注企業様の事業強化につなげるためでもあります。日本で最初にクラウドソーシングサービスをスタートして取り組んできた実績ある会社としての責務ともいえます。
ただ、セキュリティへの懸念などから、社内規定で個人への発注ができない企業様もあります。そこは、なにか制度があればいいのか、例えば保険などで解消できるのかなど、課題が出る都度、ひとつずつ潰していかないと変わっていきません。法人格を持った方が活躍できる機会が増えるのであれば、法人格を取りやすくするようランサーズがサポートするのもありだと思います。
ランサーズとしては、メディアに事例をお知らせするなど、『信頼できるフリーランスの方々が活躍している』ことを世の中に知ってもらう取り組みが大事だとも考えています。地方の企業様は地元の金融機関様からのご紹介なら安心していただけると思いますので、コツコツと実績を作ることも続けています」(後藤)
新しい仕組みを考える際には、『現場の生の声』に多くのヒントがあるのだそうです。
「ランサーさんからの具体の仕事内容や肌感、『今、実はこんな案件が増えている』『相談はこんな内容が多い』などと聞くことが事業成長に役立つ」と後藤は言います。
「我々は『仲介する』プラットフォームなので、ユーザーのリアルな声は直接取りに行かないと分からない部分があります。一昨年は意図的にEC業界に入り込もうと、Shopifyの案件に取り組みました。そのためにEC業界の人々、Shopifyでサイトを作ってるクライアント様、受注中のランサーさんなど、多くの方にお話しを伺ったのです。
お客様、外部パートナーさん、それぞれの業界の人々と話すことで、その市場自体がどう動いているかがわかってきます。そういうキャッチアップのための動きが必要だと考えています」(後藤)
意外と知らない、休日の過ごし方も訊いてみました。「土曜の朝は家の掃除当番をしています。掃除機と床掃除はだいたい僕がやっていますね。下の子がまだ小学生なので、遊んだり勉強をみたり、子どもと過ごす時間が割と多いですね。もうすぐ相手にされなくなるでしょうから、残りわずかな貴重な時間です。あとは去年から久しぶりにゴルフを復活したので、今年はちょっと頑張ろうかなと思っています」
最後に、企業様にお伝えしたいこと。「それぞれの企業様で、事業成長のために『本来すべきこと』『本当は注力したいこと』があると思います。しかし『人がいない』『知識がない』といった理由で断念されているのではないでしょうか。その1つのソリューションとして、ランサーズ活用はいかがでしょう。
『よく知らない社外の人は不安』『ちゃんと責任を持ってやってくれるのだろうか』といった心配はおありでしょうが、企業様が持つイメージよりも、フリーランスの方々はコミットしてくれます。彼らは日々、本人の信用をかけた対応を提供しつづけている人々だからです。自分たちのやりたいことを伝えれば、非常に力になってくれます。
地元の人材に頼みたい気持ちは尊重します。ただ、御社に推進力をつけるために、全国もしくは全世界からプロの力を借りることができるのがランサーズです。制限や制約の枠を一旦外して、今までとは違う世界を見てみませんか」(後藤)
▶︎文:那波りよ
塾講師・実務翻訳者・広告代理店勤務を経てフリーライターに。取材記事を得意とし、関西を中心に活動中。
https://www.lancers.jp/profile/dolphy73
次世代の働き方「クラウドソーシング」を活用した静岡県の取り組み事例
ゆるやかな絆と笑顔で続くコミュニティを育て見守り、女性に魅力ある市原市に。
親の働き方改革が子どもの未来をつくる!心豊かになれる選択肢を増やしたい
システムエンジニア気質の効率アップ術とモニター越しでもにじみでる親身さが武器
情報過多の現代は、『信頼貯金』が価値を創る