地方創生の取り組み
事例紹介
栃木県鹿沼市の自然を活かしたまちおこしをご紹介。農家の主婦の集まりだった「粟野町生活改善グループ」が、補助事業によってフレンチ・イタリアンレストランを開始するほどにまで成長しました。ハーブや草花の販売、ドライフラワーの販売、講習会の開催という取り組みをつぼみとして、「ルネッサンス推進事業」を活用することでおしゃれなレストラン事業「花農場あわの」が見事に花咲きました。
栃木県鹿沼市での農業とレストラン事業を融合したまちおこしの主役は、「花農場あわの」です。このグループはもともと、主にスプレー菊、こんにゃく、麻、米、イチゴなどを栽培する、会員数138名ほどのグループ。30年ほど前に「粟野町生活改善グループ」として活動する、農家の主婦のあつまりでした。
「花農場あわの」の代表取締役の若林ふみ子さんは、この協議会の会長をしており、ハーブやドライフラワーの販売などにも徐々に活動を広げてきました。こうした活動が、実はレストラン事業のつぼみだったのです。きっかけは、県の補助事業でした。
粟野町と東京の墨田区が友好姉妹都市の協定を結んでいたので、若林さんは、粟野町と東京の間で、提携活動を活発に行ってきました。粟野市には、墨田区の林間学校があります。ドライフラワー講習会、ハーブの苗の販売、新鮮な野菜の販売など、地道な活動を展開。
直売所や道の駅がなかった時代だったので、女性グループならではの交流を図っていました。そんな活動の中で、地元の安心安全で新鮮な野菜のハーブを都会の人たちにも料理して食べさせてあげたいという情熱が、グループ内に生まれました。
「ふるさとルネッサンス推進事業」という県の補助事業を利用して、若林さん達の夢だった農村レストランの開業が決まりました。レストラン事業の開業前から、若林さんやメンバー達はフレンチ料理店のシェフのもとへ修行に通うことに。農林水産省の「料理マスターズ」だったシェフと、地元の野菜、果物、ハーブを使用した「花農場あわの」ならではのメニュー開発に取り組みました。
フレンチ・イタリアンの料理法、レストランホールでの接客サービスのノウハウも学び、観光名所として都会からお客さんを呼びこむお店にまで成長しました。
農家の主婦のあつまりが実施する花とハーブの栽培が、このレストラン事業のはじまり。粟野町と東京都との姉妹都市提携を通じて、農家による料理事業というコンセプトを着想できたことが、このまちづくりのきっかけです。主婦のみなさんの情熱と県の補助事業が一体となることで、農村レストラン事業が粟野町で花咲きました。
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