地方創生の取り組み
事例紹介
神奈川県川崎市川崎区はかつてセメント工場で栄え、従業員の消費によって充実した商店街が形成されました。セメント工場は今はなくなっても、焼肉屋は川崎の名物として愛されています。当時の労働者たちの舌を喜ばせた焼肉は、今は観光客を魅了しているのです。企業城下町として誕生した街が、企業が去ってからも繁栄し続けるヒントが、川崎にはあります。
昨年2015年は、春と秋の2回にわたって、川崎市の大々的な焼肉イベントが行われました。まずは春。4月25日・26日に、川崎アジアンフェスタが開催され、恒例の「焼き肉フェスタ」も併催されました。市内約40軒の焼肉店が一同に会する恒例のお祭りです。
続いて秋。10月11日と12日の2日間にわたって川崎市畜産フードフェアが開催されました。会場の川崎マリエンは川崎港に隣接して作られた総合施設ですから、潮風のなかで焼肉に舌鼓を打つのはたまらないですよね。このように川崎は市を上げて焼肉を広めています。
メディアとのコラボ戦略も川崎の焼肉の特徴です。たとえば漫画、「孤独のグルメ」で川崎の焼肉店が紹介されました。川崎の焼き肉通のみならず、全国に名を知られるようになったわけです。これまでに「東天閣」、「寿苑」や、「八町啜」が登場しました。
川崎の焼肉が人気になることは、焼肉に使われる材料の産地にとってもプラスになります。例えばこの川崎の焼き肉に、長崎県東彼杵の木炭が使われれば、お互いの地域おこしにとってプラスとなって言うことはないですね。
お肉を食べたら、「縄文天然温泉・志楽の湯」で露天風呂を楽しむことも可能。ここは2005年開業の露天風呂で、工場の跡地にあります。工場時代には眠っていた温泉を掘り起こしたのです。雑木林を周囲に増やし風情ある風景にしたのも特徴。
川崎の灰色の工場地帯のなかで、ここだけ自然に戻ったような雰囲気が味わえると評判の入浴スポットです。工場の跡地は、駐車場などの無難な区画利用が多いものですが、その中で川崎市のこの取り組みは画期的であると言えます。
工場の誘致による特需で飲食店が出来る例は珍しくありません。しかし川崎市では工場が閉鎖されてからも飲食店街は根強く残っています。これを地域おこしに利用している川崎市を参考にすることは、全国の都市にとって有効なことです。工場跡地の活用として温泉を設営しているのも画期的です。
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