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地方創生事例:画像出典元

丹後峯山地域で料理旅館として始まった、料亭「和久傳」。料亭から発した物販部門の工房を、故郷である丹後峯山に設立し原材料から商品加工までを行う拠点として設立しました。

広大な敷地に植樹をし、豊かな森と工房が生まれ、雇用創出の場と地域の文化的なシンボルになりつつあります。ここでは、食を通じた地方創生の取り組みをご紹介します。

きっかけは、お世話になった故郷への恩返しの気持ち

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地方創生事例:画像出典元

かつて縮緬産業で栄えた、京丹後市の丹後峯山地域。ここで明治3年に料理旅館として創業したのが「和久傳」です。しかし、産業の衰退の影響で、京都市内に料亭を出店。野趣のある個性的な料理が評判を呼び、京都を代表する料亭になりました。

」その物販部門として設立された株式会社紫野和久傳が、原材料から商品まで一貫生産する食品工房を京丹後市に建設。工房を建設するきっかけとなったのは、お世話になったご恩を故郷に返したいという思いからです。約8000坪の土地を入手し、雇用創出と地域への貢献につなげるべく工房がスタートしました。

生きた森をつくることで世代を超えて貢献

工房のための土地として、8000坪の土地は余りにも広大。そこで、子どもや孫まで何世代にもわたって守ってくれるような故郷の森をつくることを計画しました。

地元住民やスタッフが協力し、18000本もの木を植樹。その後、自社製品の原材料として使う、山椒や柚子、柿なども植えられ、生産の森にもなっています。

豊かな森と美しい工房は、今後工房見学ができるように計画を進めており、観光の誘致にも結び付いています。第6次産業である販売からスタートしたビジネスを地方に持ってくることで、加工、原材料の生産といった第1次産業に逆方向で進められている点はとても魅力的です。

都会に出た若者が、働いた経験を活かせる場

生産工房では、約60人ほどの地元スタッフが雇用されています。中には、都会からUターンしてきた30代のスタッフもいるそうです。

雇用の場を作ることで、都会で働いて視野や経験を豊かにした若者が帰郷。地方には村社会が残り、閉鎖的になりがちな面もあるため、若者が戻ってくることで新たな刺激や情報が加わり、地方の活性を高めてくれることが期待されます。

また、地元の70代から90代の元気な高齢者に内職の依頼も行っており、高齢者の活躍にも一役買っています。

 

京丹後市の地方創生事例まとめ

故郷への強い思いで、ビジネスを地方で展開することになった和久傳。行政に頼りきるのではなく、自助努力でビジネスを生み出し、発展させています。企業の自助努力だけではどうにもならない部分を行政がフォローしていくことで、地方創生の実現が可能になるのではないでしょうか。

株式会社紫野和久傳

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