地方創生の取り組み
事例紹介
群馬県高崎市には、市民が無料で授業を受けることができる、まちの大学があります。授業の場所は、まち全体。どこでも授業の場所にすることができます。先生は、これもまちのひとびと。その名は「ジョウモウ大学」です。それぞれ本業を持ったひと達が、このジョウモウ大学の運営を支えています。学びを通じて、たくさんの交流の場が生まれているのです。ジョウモウ大学の具体的な活動とその特徴についてご紹介していきましょう。
群馬県内にある公共施設・カフェ・公園などが、キャンパスに。このまちのキャンパスは、NPO法人ジョウモウ大学が運営しています。「市民のための入学料・授業料不要の大学」がコンセプトで、授業料も無料。群馬を愛するひとなら、誰でもが生徒にも先生にもなれる、そんな教育イベントが開催中。
生徒数1200名、授業数80講座、参加者947名、教室となった地域はこれまでですでに35市町村にもなります(2015年2月1日時点)。
ジョウモウ大学に参加したい人は、インターネットからの登録が可能。ネット上のジョウモウ大学のサイトから学生登録すると、毎月、授業内容のメルマガを届けてくれます。興味がある授業があれば、ウェブでその都度参加申し込みをすればよい仕組み。
ジョウモウ大学の運営は、余暇を利用する様々なバックグラウンドの方々の協力で成り立っています。大学教授から、グラフィックデザイナー、広告代理店などの業種のひとたちが授業を支えてくれているのです。
染め物工場、紙問屋、活版印刷所などでたくさんの体験授業を受けることができます。高崎の中村染工場では伝統的な「注染」という手染めの技法の体験授業。桐生市のパン工房「工房チャツネ」では、パン職人からパンを美味しく焼くための酵母の秘訣を伝授。こうして学びを通じたまちのコミュニケーションの場が生まれているのです。
女性からの人気が高く、参加する6割が女性です。年代は20代から40代。ラジオ番組の出演なども実施したり、ブックマンズアカデミーという書店には、ジョウモウ大学の本棚があるようで、群馬の学びの場は大きく盛り上がっています。
群馬県高崎市では、授業料を支払って勉強するのとは違う、そのまちならではの授業を受けることができます。市民のための市民による大学、ジョウモウ大学の授業イベントは地域の交流の場として大活躍。教えたいひとと学びたいひとを結ぶ、興味深い試みです。新しいかたちの生涯学習の場になっています。
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