地方創生の取り組み
事例紹介
美しい海と豊富な漁業資源のある三重県鳥羽市。ここで、年間30種類以上のエコツアーとオーダーメイドツアーを企画・展開しているのが「海鳥遊民くらぶ」です。エコツアーに参加する人数が増えるに伴い、地元の商店との連携で地元産品の売上も増加。地域に貢献することで、地域住民のマインドにまで変化を与えるその取り組みをご紹介します。
三重県鳥羽市で「有限会社オズ」が展開する「海鳥遊民くらぶ」は、地元の良いところをもっと知ってほしいという代表者の思いからスタートしました。鳥羽や伊勢志摩でしかできない体験やプログラムを企画。その数は年間30種類以上にのぼります。
開始当初は年間50人程の参加者でしたが、現在は年間4000人を超える参加者を集めています。さらに、類似のエコツアーやガイドツアーも増え、鳥羽市内全体では約2万8000人のツアー客が参加。地域経済にも大きな影響を与えています。
エコツアーが浸透するにつれて、住民の地元に対する考え方に変化が生まれてきました。数多くの観光客が訪れることで、地元の魅力を再発見し、誇りをもつように。そして、さらに新しい魅力を見つけてアピールするようになりました。また、エコツアーのプログラムに地域の商店街や飲食店も組み込むことで、地域にお金が落ちるように配慮。観光客の意見を取り入れて、新しい土産物や商品を開発する動きにもつながっています。
観光をゲストに提供するだけではなく、地域も潤い、幸せを感じられる取り組みで、「観光から感幸」という全方位的な幸せを生み出す活動となっています。
エコツアー以外にも、地元の子どもたちにガイドボランティアをしてもらう活動をしています。これは、世代を越えて鳥羽と伊勢志摩の美しい自然や地域が存在し続けてほしいという願いからです。また、鳥羽には小さな離島が多く、島育ちの子どもたちは島の外の人と触れ合う機会が少ないため、コミュニケーションの勉強にもなっています。
頑張る子どもたちの姿を見た、島の大人達の考え方にも変化が。ガイドに役立つように、小さい頃から島の歴史や知識を教えるようになりました。企画者の想像を超えた「絆」が生まれ、地域の活性化につながっています。
地元の魅力を広めることで、地域貢献をしたいという思いから始まった活動。地域や住民を巻き込み、予想を超えた広がりを見せています。鳥羽市は観光と漁業の連携を進める取り組みを始めており、核となる産業と観光が良い影響を与えあう好事例といえます。
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