地方創生の取り組み
事例紹介
全国で活動している地域おこし協力隊は、その多くが地域の地場産業の発展や、福祉の充実という方面での事業内容です。それに対してここ北海道利尻町で募集された地域おこし協力隊の活動内容は、博物館に勤務して展示の管理を行うこと。そして利尻の資料、標本作製と論文執筆を行うというものです。利尻町による学問の町としての地域おこしという先進的なアプローチを担います。
利尻島は、別名利尻富士ともよばれる名山、ウニやナマコ、昆布などの海産物も魅力で、北海道の観光地の中でも通の方が好んで訪れる場所です。島は本土と比較して、別物といってもよいような特徴的な自然の姿をもつことが多いものです。
ここ利尻も、北海道本土と違って哺乳類が生息しないなどの特徴があります。そんな利尻町を舞台に、地域おこし協力隊の活動ぶりが期待されています。書籍の刊行や、博物館の展示の工夫などで観光業を活性化。そのほかにも包括的な利尻の学術的貢献をすることを求められているのです。
就 農や在村企業への就職以外にも、村は「地域おこし協力隊」と称しスタッフを募集しています。その栄えある第1号として就任したのが、同じ宮崎県出身の東野 舞湖さん。彼女は椎葉村の美しい自然と優しい2016年三月発刊のRishiStudies35号では、玉木和弘氏の論文が発表されています。2015年の四月から五月にかけて、それまで利尻島で観察の記録がなかったヨーロッパビンズイと、観察は1993年以来2例目となる、コウライウグイスを観察した内容です。
ヨーロッパビンズイは、ヨーロッパやインドを旅してまわる鳥で、日本海側の島に迷い込むことはあっても北海道ではまれな鳥です。コウライウグイスは東アジアなどで繁殖し、春に日本全国で観察例があるものの、利尻島での観察は珍しいものでした。このように、利尻の自然にはまだ謎が多く残されています。
地域おこし協力隊の活動は論文だけではなく、、自然や歴史の記録を早急に記録して保存することも重要な任務。往時を知る高齢者がご健在のうちに、一つでも多くの利尻にまつわる情報を資料としてまとめる必要があるということです。貴重な文化と情報を後世に残したい市町村は全国に存在します。ですから、これからこのような意図での協力隊の配置は全国に広まっていく可能性があり、今後の地域発展のためにはなくてはならないものだと考えられます。
利尻の自然と歴史を全国や世界に知ってもらうために、地域おこし協力隊を配置します。また、この活動を通じてさらに観光や移住などを促進する効果を狙っています。若者からのエネルギーを感じることのできる発信力に期待したいです。
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