地方創生の取り組み
事例紹介
千葉県大多喜町では、ローカル線を維持するためのビジネスおこしが、まちぐるみの観光事業に変貌をとげました。「いすみ鉄道」が都会と田舎が心をつなぐ大切な役割に。特産品やご当地アイドルなど、さまざまなイベントが展開しました。ローカル線を新しいビジネスモデルとして活用する、千葉県大多喜町のまちおこしをご紹介します。
千葉県大多喜町では、廃止寸前のローカル線が問題になっていました。全国的にも、ローカル線の廃止問題は深刻です。このローカル線をなんとか立てなおそうとしたことが、いすみ鉄道が千葉の観光名物となったことのきっかけです。
いすみ鉄道と一体となり、大多喜町はローカル線問題を、今までにない新しい方法で立てなおそうと邁進しました。いすみ鉄道での斬新な企画は次々と成功。老若男女、都会から田舎へ訪れる観光客が多くなりました。
大多喜町のローカル線ビジネスの成功のはじまりは、ムーミン列車。女性に人気のムーミンをテーマとすることで、女性客が急増。いまでは、「鉄女」、「鉄子」など、鉄道ファンの女性も増えていますが、そのはしりが、このムーミン列車だったのです。
ローカル線維持のために始めたムーミン列車は、いまでも事業の目玉。ムーミンのデザインや装飾を列車に施したり、ムーミンの気ぐるみが列車に乗ってきたりと、乙女心をくすぐっています。
ムーミンで女性を呼び込んだら、次は男性です。女性が来るところには男性も来ます。都会の男性にも受けるように、昭和のディーゼルカーの企画も実施。田舎のよさを都会の人が楽しめるように、アイディアを絞り出しています。
ムーミン列車の中で伊勢海老料理が食べられる企画は、老若男女に大人気!いすみ鉄道公認アイドル「BOSO娘」も誕生しました。房総半島総力をあげて、BOSO娘を応援。そのほか、レトルトカレー・もなか・マグカップなど、さまざまなグッズが人気上昇中です。ローカル線立て直し事業が、ここまでビッグイベントになりました。
千葉県大多喜町のローカル線ビジネスは、単なるローカル線の維持にとどまらず、房総半島全土に旋風を巻き起こす観光事業になりました。ローカル線ならではの画期的なビジネスアイデアが盛りだくさん。ムーミン列車のビジネスからスタートし、今ではご当地アイドルを生み出すまでに成長しました。
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