地方創生の取り組み
事例紹介
九州では、デザインとストーリにこだわった、D&S列車があります。この列車を活用して、様々な観光事業が展開中。地元のみなさんが手を振る「SL人吉」、豪華絢爛なクルーズトレイン「ななつ星」、天草まで行ける「A列車」など、地域一丸となった様々なイベントが人気を博しています。九州の列車観光事業をご紹介しましょう。
JR九州は、魅力ある列車づくりと列車を活用した新しいサービスを展開中。この列車を活かしたサービスは、九州をあげての観光素材にもなっています。その主役は、「D&S列車」。Dはデザイン、Sはストーリーの頭文字からとりました。
「SL人吉」というイベントは、地域一体での観光事業となっています。人吉から熊本までを往復。この列車を見かけたら地元みんなで手を振ります。その名も「手を振レール運動」。こうして地元全体で観光事業を盛り上げているのです
D&S列車サービスの集大成が、「クルーズトレイン ななつ星 in 九州」。古代漆色のデザイン性あふれる外観と、和と洋を取り入れた豪華な内装となっています。ラウンジカーにはバーカウンターが設置。客室乗務員が配置されており、細やかなサービスが受けられます。
提供される料理も地元の食材にこだわっていますので、地産地消にも貢献。この超豪華な列車に全国から応募が殺到しています。30名程度しか乗れないため、応募倍率は20倍から170倍ほどに大きくなりました。
「A列車で行こう」というイベントも大人気。熊本から天草まで行くことができます。16世紀の天草に伝わった南蛮文化をテーマにデザインされたD&S列車が大活躍。共有スペースの「A-TRAIN BAR」では、地元のデコポンをアレンジしたハイボールが楽しめます。
このイベントの大きな特徴は、列車と連絡船が連携して、本渡港まで案内してくれることです。列車と船がコラボレーションした、地域一体型の珍しい観光業です。
JR九州のD&S列車を活用した観光事業を見ていきました。鉄道会社のデザインにこだわった列車づくりも素晴らしいですが、なによりも、地元住民、船事業、地元レストランなどが一体となっていることが、この列車観光事業を盛り上げているのではないでしょうか。
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