地方創生の取り組み
事例紹介
山深い土地から「広島県のマチュピチュ」とまで呼ばれる、広島県三次市。ここに、日本の観光農園のパイオニアとして年間16万人の来場客を誇る平田観光農園があります。地理的に不利であるにもかかわらず、都市部や海外の人から人気を集める秘密は何なのでしょうか。また、過疎化の進む地域のための取り組みをご紹介します。
山深く自然の豊かなところに(有)平田観光農園はあります。創業から約60年。日本の観光農園のパイオニア的存在です。アクセスが悪いにも関わらず、年間16万人もの観光客が訪れます。
その秘密は、年間を通して多様な果物を採ることができる点。また、都市部の人は普段はインターネット上で情報を得るだけで、実体験をする機会がないことに着目しました。広大な森を使った体験プログラムを数多く用意。ジャム作り体験やお菓子作り、自分で薪を割って火をつける「ダッチオーブンの森」や、動物とのふれあい広場など高い人気を博しています。
広島県北部はアクセスが不便であることから、観光客の呼び込みが難しい地域です。そこで、行政の垣根を越えて、観光事業者が連携。観光客に共同でPRを行う地域連携を行っています。また、農業従事者が減少していることから、若い世代の育成にも取り組んでいます。
平田観光農園の従業員として働きながら、農業を学ぶことができ、将来的には独立して全国で農業を始めたいという方をバックアップ。農産物の加工品の生産販売にも力を入れており、ジャムやジュース、アイスクリーム、惣菜に始まり、ドライフルーツも製造しています。
過疎化の進む三次市。農協の店舗も撤退したため、生活が不便になってしまいました。そこで、買い物や医療、観光の受け皿などの機能を集約できる施設を作り、自分達で生活を守っていこうという気運が高まりました。
平田観光農園をはじめとして、集落で出資して平成26年に地域マネジメント会社「川西郷の駅発起人会」を設立。平成27年には国から農村集落活性化支援事業に採択され、支援を受けることが決定。平成29年春の「川西郷の駅」オープンに向けて活動を進めています。
アクセスの不便な地域にどうやって人を呼び込むか。過疎化で不便になる生活を自分達でどう守るか。企業として、地域の一員としてそれぞれの立場での地域活性化への取り組みはとても参考になります。行政に頼りきらない地方創生の取り組み事例でした。
次世代の働き方「クラウドソーシング」を活用した静岡県の取り組み事例
ゆるやかな絆と笑顔で続くコミュニティを育て見守り、女性に魅力ある市原市に。
親の働き方改革が子どもの未来をつくる!心豊かになれる選択肢を増やしたい
システムエンジニア気質の効率アップ術とモニター越しでもにじみでる親身さが武器
情報過多の現代は、『信頼貯金』が価値を創る