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ランサーズのマッチングエージェント達には、それぞれに熱い想いや仕事選びの軸、叶えたい未来があります。普段の業務中にはなかなかお話しできないその胸の内をお伝えします。
ランサーズ インキュベーション推進室地域DXチーム 専任エージェント 村田奈々絵
村田は、大学を卒業後、システム開発会社、人材紹介会社を経てランサーズに入社。今までにIT・デジタル系の人材を中心としてマッチングを100件以上成約してきました。
「システムエンジニアとしては、データベース開発ソフトを使った小規模から中規模クラスの業務システムや、ipadと連携したシステムなどを開発していました。3年ほどして一通りの業務を経験すると、『もっとビジネスの幅を広げたい』と思うようになりました。
『キャリアを再考するなら、どういう仕事におもしろみを感じるのか』と自己分析も深めつつ、知見を広げるためにも多くの面接に臨みました。その中で最終的に魅力を感じたのは、転職の相談にのってくれた人材紹介会社のエージェントさんの業務だったのです。そこで2社目では、人材紹介会社のキャリアアドバイザーになりました。転職希望の方のお話を伺って、企業様にご紹介する仕事です。担当した方が、希望の職種や条件で新しいスタートを切られるお姿を見るのは、非常にやりがいのあるお仕事でした。後に、企業人事の方とやりとりをする企業担当も経験し、能力を磨きました。
やりがいがあり、長く続けたいと思っていた仕事でしたが、1つジレンマもありました。それは『求人内容が企業の求める人物像のみ』ということです。当然と言えば当然なのですが、キャリアアドバイザーとして、『実家のある地元に戻り、リモートで働きたい』など求職者の切実な事情も伺うなかで、個人の声と社会とのギャップを感じていました。そして『この仕事を続けていて、よい社会につながるのか』という課題意識が芽生えてきたのです。そこから、社会を動かす事業をする会社で、社会貢献性の高い仕事をしたいと思うようになりました」(村田)
事業の仲間を増やし、組織を強くしていける仕事。組織の中を働きやすくしたり、風通しを良くしたりする観点で自分の能力やキャリアを活かせるのは、採用人事のポジションだと、村田は考えました。もともとがシステムエンジニアで、IT、ウェブ関連は相性が良い業界です。ランサーズでも当初は人事を担当していました。
「会社で頑張ることがそのまま社会の良い変化につながる会社、社長の創業の想い、事業推進の熱意に共感でき、疑念を持たずにまっすぐに仕事に向かえる会社を探しましたその中で一番理想に近かったのがランサーズです。ランサーズは新しい働き方を推進し、働き方の選択肢を増やしてきました。入社後も納得感を持って過ごせています。ライフスタイルの面でも、ランサーズは柔軟な働き方ができるので、キャリアイメージが長く続く展望が持てました。実際に私は産休を取って復帰していますし、子育て中の社員も多くいます。
私は『泥臭くやってきた』人間です。決して器用でもスマートでもありません。過去には失敗したこともあります。でも、それをなるべく繰り返さないように、経験から学び続けています。キャリアチェンジで紆余曲折しても、その時々に必死に考え、正しいと思う道を選んできました。そして現在、『やりたいこと』と『自分の提供価値』が一致してきています。
会社が変わっても、社会のために役立ち、身近な人の幸せも広げたいという軸はブレていません。現在担当するマッチング代行サービスは、今までの経歴を全部踏まえて自分の強みを活かせる事業であり、自分の得意とやりたいことが合致した、やりがいのある仕事です。
ランサーズはオンライン上で仕事を頼みたい方と受けたい方のマッチングを行うプラットフォームを運営しています。そのサービスの拡充のひとつとして以前は『ランサーズPro』という取り組みがありました。村田はこのサービスに立ち上げから関わり、多くの成約を叶えてきました。
Proでのメイン需要は、「ランサーズを使い始めたばかりなので手ほどきをして欲しい」、「使いこなせてはいるけど、担当者の手間をかけずにプロジェクトを進めたい」というものでした。それらのご要望を叶えつつ、運営側が持つクローズ情報が含まれた独自データベースからランサー様をご紹介できる利点もありました。
現在、金融機関様等と一緒に展開していますマッチング代行サービスは、Proの良さをそのままに、まだランサーズをご存知ない企業様、未使用の企業様の課題を、プロ人材の力で解決していくところが差分です。
マッチング代行サービスでは、企業様に1~3名のランサー様をご紹介します。マッチング精度を高めるために、ヒアリングの際に、スキルや対応方法などについてイメージのすり合わせをおこなっています。紹介の際にできるだけ齟齬がないよう、企業様の状況もランサー様の対応も、できるだけ具体的に言語化して双方にお伝えしています。そのようなすり合わせが、仲介の価値です。実績で、相性は概ね良好で、多くのご縁を結べています。
マッチング代行サービスは基本的にオンライン完結型です。リアルで訪問する営業マンを確保する代わりに、金融機関の方々との勉強会を定期的に開いたり、連携を密にしたり、企業様へのサポートに集中したりすることに時間を割き、コストパフォーマンスの良さを実現しています。オンラインでわかりやすくご説明できるように、内容も日々ブラッシュアップしています。
村田の丁寧な対応には定評があります。実際に企業様からは『実際に会っているような温かみを感じる』『すごく親身になっていただいて安心できた』『言葉が足りない部分を補って聞いていただけた』などとご好評をいただき、しみじみと嬉しく思っています。
また、受付窓口を担当する新城は、フレッシュながら誠実に仕事に取組み、日々着実に成長しています。自分が今できること、やりたいことを明確に持ち、ロジカルに考え、業務を進めています。金融機関様向けの勉強会「地域DX大学」も、彼女によって実現しました。それぞれのスタッフの良さを企業様にも感じていただけると嬉しいです。
マッチング代行サービスは、お客様からの声を反映して、日々進化しています。例えば、ヒアリングの仕方にも変化がありました。
「ある企業様が、越境ECサイトをゼロから立ち上げたいとご希望で、相性の良いランサーさんを紹介するためのヒアリングを進めていたときのこと。企業様から、『寄り添ってくれている感じがしない』というお言葉をいただきました。私はハッとしました。企業様にとっては『商品の送付方法も在庫管理も初めてで、分からないことが分からない状態なのに、分からないことを訊かれても困る』という状況だったのです。
配慮不足を反省し、そこからは自分自身もゼロから始めるときに必要な情報を探したり、ECサイトについての理解を深めたりして、参考情報を送らせていただきました。単に情報をお伝えするだけでなく、将来的に企業様で情報を見つけていけるよう、探し方の面をサポートしたのです。効率の良い情報の探し方や要点を把握する力は、前職、前々職の経験が生きていると思います。
そしてそれ以降は、お客様が置かれている状況や求めていらっしゃるものを、より注意深く考えるようになりました。人材を紹介するだけではなく、企業様の課題状況にも寄り添って、周辺の情報提供もさせていただくようにしています。全ての業種や職種に対応するのはそれだけ勉強も必要ですが、できるかぎり網羅したいですね」と村田は言います。
不足を不足で終わらせず、倍にして返そうとするのが彼女です。
「また、お客様のお話にはしっかり耳を傾けていますが、単に頷くばかりではありません。例えば企業様がお話される課題感とご希望の依頼内容が、最適な解決方法ではないと思ったときは、率直に述べさせていただき、違う方向からのご提案をすることもあります。例えばホームページのリニューアルをご希望でも、その他の部分を変えたほうが抜本的な改良になると思うようなときです。企業様から『客観的に見てもらえて良かった』と言っていただけたときはとても嬉しく思います」(村田)
村田は、システムエンジニアをしていたくらいプログラミングが好きで、その力を信じています。
「人間は、作業よりも『考える』ことに時間を使ったほうが成果に繋がります。技術を活用することで、人間では何回もかかる作業を一瞬でこなすことができます。私はその便利さを実感していますし、作業削減や業務の流れを良くする方法を考えて実験するのはとても好きです。
マッチング代行サービスでも、案件管理システムの構築や、そこから地域パートナー向けの報告をすぐ出せる仕組みづくりなどとしました。案件状況がリアルタイムに確認できる集計法やステップに応じて見返せるマニュアルを作るなど、OJTのプログラムも考えました。経験から学んで再発防止策を施したり、目の前の課題を解決するために人の話を聞いたり細分化したりするのは、まさにマッチング業務の現場もしていることです。
逆にあまり得意ではないのが、大きな計画づくりです。仕事をスケール化するには、部分的な業務効率だけでなく全体最適のための上流の仕組みを考えなくてはなりません。事業意義や目的を明確にし、先行きの見通しを持って推進することが大切です。
その点、同じチームの篠原は、マッチング業務や当社内の仕事だけではなく、地域やそこで動く人、そして自身の未来像を、いつも人に話せるくらいの精度で描いていて、ビジネスパーソンとしてとても尊敬しています。目標達成のための計画やステップづくりが鮮明で、さまざまな人を巻き込んでいけるところが圧巻です。感情的な共感を得ることと、ビジネスとして成り立たせることの両面を兼ね備えているので、取引先様や金融機関様の信頼も厚い。私は、現在少し近視眼的なので、篠原を見習って、もっと俯瞰で物事を捉えられる視点を持ちたいと思っています」(村田)
最後にお休みの過ごし方も訊いてみました。
「2022年の夏ぐらいから、毎週土曜の朝に娘と一緒にランニングの会にに参加しています。『ラン二ング』の会ですが、歩いても走ってもかまいません。走るルートは1本道ではなく、同じところを往復します。娘は5歳なので、1周だけ一緒に歩いたり走ったりしています。走ることも気持ちいいですし、『決まった時間に集まって走る』ため、ママ友や会社以外のつながりもでき、とても良いリフレッシュになっています。
運営にも娘と一緒にボランティアとして関わり、娘は最近、順位札を配る係をしています。楽しんでいて、早起きも苦にならない様子です。『子どもといる時間』と『自分の余暇』に折り合いをつけながら続けられる健康的な趣味として続いています」(村田)
▶︎文:那波りよ
塾講師・実務翻訳者・広告代理店勤務を経てフリーライターに。取材記事を得意とし、関西を中心に活動中。
https://www.lancers.jp/profile/dolphy73
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