地方創生の取り組み
事例紹介
山間部の農村地帯である兵庫県養父市。少子高齢化が進み、人口減少が進行。その結果耕作放棄地が増え生産力・経済力が低下し、ますます人口流出が進むという負のスパイラルに陥っています。
人口減少を食い止め、地域経済を活性化するため、平成26年に農業改革特区の指定を受けました。その他にも企業誘致などを進める、養父市の取り組みについてご紹介します。
養父市が直面している人口減少と高齢化。その結果、農業の担い手が減少しています。地域の経済再生と活性化のためにこの問題に取り組むべく設立されたのが、地域公共会社やぶパートナーズ株式会社です。
養父市が100%出資し、地域の経済再生および活性化に関する事業を事業内容としています。国家戦略特区の特例を利用して、農業生産法人の役員要件を緩和。耕作放棄地の再生化や耕作放棄地の再生化や、八鹿浅黄などの養父市特産品を利用した加工・販売による6次産業化などの事業を行う特区事業者が続々と誕生しています。
養父市の誇る別宮棚田で作られた米によるブランド米「別宮棚田米」も生産し、地域特産品として売り出しています。
人口減少に歯止めをかけるために、住みやすい町づくりを目指した養父市。雇用を創出し、人口流入を促すことで地域コミュニティの再生をはかりました。そこで目をつけたのが、廃校になった小中学校。
こちらに民間企業を誘致し、酢を中心とした調味料を製造する工場が誕生したのです。貴重な雇用創出の場であると共に、市内の小中学校の社会見学や地域住民との交流会なども行われており、地域コミュニティの活性化にも一役買っています。
養父市には歴史的に価値の高い古民家が数多く存在しています。こうした貴重な資源を活用して、地域活性化に取り組むべく、空き家となった古民家を宿泊施設やレストランに改修しました。
古民家は、県景観形成重要建造物に指定されており、これまでは旅館業法施行規則による規制がありました。しかし、国家戦略特区による旅館業法施行規則の規制緩和を全国で初めて活用し、古民家を改修。特例により旅館業法で定められている、玄関帳場(フロント)の設置は免除されました。
レストランでは地域の名産品を提供。地域の活性化や農業の振興にも寄与しています。
養父市の抱えている高齢化と農業の問題。特に高齢化については、日本という国全体が直面している課題でもあります。養父市の取り組みが地方創生のモデルケースとなって、国全体にも良い影響を与えてくれることを願ってやみません。
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