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ランサーズのマッチングエージェント達には、それぞれに熱い想いや仕事選びの軸、叶えたい未来があります。普段の業務中にはなかなかお話しできないその胸の内をお伝えします。

ランサーズ インキュベーション推進室地域DXチーム 専任エージェント 新城桜子

親が『子どもの話を聞ける』働き方を広めたい

沖縄出身で、大学では社会福祉を専攻し、子ども福祉や高齢者介護の領域を勉強していた新城。在学中は、地域の子どもと一緒に遊んで夕食を共にする『子ども食堂』のボランティアをしていました。そんな活動の中、元気のない子ども達がいることに気づきます。親に話を聞いてほしいけれど、仕事で疲れきっている姿を見てわがままは言えず、「さみしさ」を押さえていました。

幼少期に自分を受け入れてもらえた経験は、人格形成に大きな影響を及ぼします。多くの家庭でそれができていない環境を知り、変えたいと思ったのです」

親でなければ埋められない子ども達の心のスキマを実感し、これを解決するのは福祉ではなく働き方なのではないか、余裕がなく疲弊している親の働き方にこそ問題があると、新城は考えました。事実、沖縄のメイン産業は観光・ホテル業。土日出社は当然です。長時間労働も多く、賃金は東京の8割ほどです。(2022年最低賃金:東京1,072円、沖縄853円)

「親が子ども達の話が聞けて、自分の時間も取れる働き方はないのか。子ども達のためにも、私は働き方の多様化のために人生を使いたい」いつしかそれが目指すところとなり、ランサーズが掲げる『個のエンパワーメント』というミッションに共感して入社を決めました。

どの業務でも大事にしているのは、相手を感じて話を聞くこと

入社時は、グループ会社の『MENTA』サービスに配属され、SEO向上やマーケティング関連の業務に従事していました。その後、事業企画部に異動しマッチングエージェントに。

「どちらの仕事にも共通して重要なのは、人の話に耳を傾け、より良い形にできるかです。マーケティングでは数字を追いますが、数字の先には『人』がいます。『サービスへの興味』や『イベントに参加してくれた理由』を数字から推しはかります。マッチングエージェントの場合は、対人コミュニケーションの中で、わかってくる部分があります。

相手の話をしっかり聞くために心がけているのは『先入観を持たない』ことです。最初の頃は、お話を伺う前に企業様の会社概要やHPの詳細、過去のインタビュー記事などを読み込んでいました。知っておいたほうがより詳しい話を聞けると思ったからです。でも逆に、頭の中でイメージが勝手に作られてしまい、決めつけた質問をしてしまうことに気づきました。そこで、あえて調べ過ぎず、お話しの中から体感するようにしたのです。一見関係がないところまで興味を持っていろいろ訊くことを大事にしています」

そして、経験を積んでも振り返りはおろそかにしません。質問内容や訊く順番、オープン/クローズドなどの問いかけ方など、日々、より解像度高くお話しいただくための工夫をしています。同じマッチングエージェントを務める村田の傾聴力は群を抜いているので、いいお手本にしているのだそうです。

1を100にするために、有益な情報発信を

新城が本プロジェクトにジョインしたのは、土台ができ軌道に乗せようというタイミング。

そこで彼女が取り組んだのが、事例集の作成。ランサーズにいるプロ人材をどんな企業様がどのように活用しているのかが一目でわかるものを目指しました。すぐに取り出せることも重視しました。行員様が企業様にランサーズの話をされたときにタイムリーに情報が出ないと機会損失が起きるからです。

「現在は、オンライン上の事例パンフレットのイメージで、必要に応じて行員様にお渡ししています。業界別の活用事例をどんどん蓄積することで、同業他社の活用例を行員様方が案内しやすくなり、DX化のイメージが湧いてランサーズにご相談がくる流れができてきました。事例は各業界によってトレンドがあります。ただ、事例をご紹介する際には、イメージが固定化しないことに気をつけています。不動産業においても、システム開発案件も、デザイン制作も、バックオフィス依頼もあります。業界は絞りつつ、ランサーズ内での選択肢がいくつもある状態を作りたいので、事例が被らないように掲載することを意識しています」

さらに実践的なソリューションをご紹介するために、チームメンバーの篠原の発案で『地域DX大学』も立ち上げました。DXについての『行動に移しやすいメソッド』を4回に渡り行員様にお伝えしています。活用事例を知り、具体的なイメージを持った上で企業様にお話しいただくためのものです。

ランサーズには『改善マニア』が存在します

マッチングエージェントのチームメンバーの能力はそれぞれ異なります。

「私は、改善点を考えて実行するのが好きです。最初の窓口をすべて担当していますが、それも一旦は私で引き受けてから担当を割り振ることで、ほかのメンバーが自己の業務に集中できる時間を作るためです。この運用での課題も見えてきたので現在は新しい仕組みを構築しています。

今後、伸ばしていきたいスキルは、企業様の『漠然とした』課題について、ワンパターンにならない解決策を村田と同じくらいの精度でご提案する力です。

篠原は、本プロジェクトでは行員様との連携を作る突破口づくり担当。最初の土台を整えるパイオニアです。本プロジェクトのミッションを伝え、実現できる未来について熱く語り、共感してくれた方たちを仲間に巻き込むスピードにいつも感動させられます。『あったら良さそう』というものをパッとひらめき、それを実現する力も長けています。篠原の発信力と行動力に影響を受けています。

村田はシステムエンジニアの経験があり、『いかにより良いものを提供するか』という前提の姿勢をを尊敬しています。マッチング代行サービスは、前身である「ランサーズpro」のリーダーであった村田自身が教育プランを練って再現可能なスキルにまで落とし込み、他のスタッフに伝授しています。そこに至るまでに何度もブラッシュアップが重ねられており、今も日々改善中です。」

ボールをミットに向かって投げ合えるのがパートナー

社内だけでなく、行員様との連携も大切にしています。

「東日本銀行様や福邦銀行様など、双方に必要性を感じる金融機関様とは、月に1回、定例ミーティングをしています。経営者様からの課題や業界での話題をお伺いして、ニーズにマッチングする事例をご案内するためです。

お互いの最新トレンドを確認し合い『一緒に勝とう』という気運が増す、いい時間です。相手に寄り添った情報交換をしているので、関係が密になり、弊社からご提供できる質も良くなっていきます。システムやビジョンに共感しあえる方とお付き合いするのはたくさんのメリットがありますね。

当初、初回のお打ち合わせまでの日数を要したことで競合他社に決まったこともあります。そこで、行員様方にもチームと一緒に試行錯誤していただき、スピード感をもって成約まで走れるフローを作りました。課題が挙がってくるたびに三方良しの解決策を模索することができるチームになっていきいいこと尽くしだなと思います」

『信頼』の力を実感できた嬉しさとその重み

今までで嬉しかったのは「過去の成約案件で、自分を信頼してもらえる喜びとその責任の重さを感じた事例」だといいます。

「企業様にご紹介したのは、ランサーズ登録から日が浅く、実績が2件のランサー様でした。これまでのご経験やチャットでのやりとりから企業様へ推薦しました。ランサー様側にも、外部人材活用が初めての企業様であることを事前にご案内しました。すると面談中にランサーさんが、業務設計のフローをきちんと作った上で、スケジュールの全体感と今の立ち位置をお話ししてくださったのです。

それで企業さまの不安を取り除くことができ、三者面談後、ご発注となりました。企業様のプロ人材活用の不安が少しでも緩和できたこと、ランサー様の案件獲得の一助になれたことが嬉しかったです。それと同時に、企業様への紹介責任に身が締まる思いでした。プラットフォームを使っていただくだけでは結べなかったご縁を結ぶことができた、胸が熱くなる経験です」

自分が立てた目標を着実に達成するマラソンが好き

ランサーズ入社を機に、沖縄から横浜に引っ越した新城。現在の趣味はマラソンです。きっかけは、走るのが好きな友人なのだそう。

「私はずっと応援派だったのですが、極限まで頑張っている人のそばにいると、熱量に当てられます。自分が立てた目標に対して、脚も辛く息も上がってるのに、一歩また一歩と進む人たちを沿道で応援していると『私は何もしていない』という気持ちになりました。独りで挑む姿勢をリスペクトすると同時にこの領域を体感したいと思い、自分でも走ってみることにしました。最近は毎朝業務前に5km、ゆるくランニングしています。身体があたたまると頭も冴え、すっきりした状態で業務に向かえます。行員様や企業様に、さわやかな声をお届けしたいですね」

お電話をおかけした際は、どうぞよろしくお願いいたします。

 

▶︎文:那波りよ
塾講師・実務翻訳者・広告代理店勤務を経てフリーライターに。取材記事を得意とし、関西を中心に活動中。
https://www.lancers.jp/profile/dolphy73

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