地方創生の取り組み
事例紹介
長野県長野市に拠点を置く株式会社文化事業部。企業の枠を越えて、行政や地域と連携して文化事業を開拓・推進する活動をしています。消えつつある、日本の伝統や文化を次世代に引継ぎ、地域の活性化につなげたいというアメリカ人女性の思いから活動がスタートしました。外国人ならではの視点を取り入れた、ユニークな活動をご紹介します。
伝統の製法を守って受け継がれてきた、「桝一市村酒造場」。当初は4人の蔵人が40年間の経験で築いたチームワークで酒造りを行っていました。しかし、若い世代が不在のままでは次世代に続かない。
そんな危機感から、(株)文化事業部は蔵の一部を「蔵部」という和食レストランに改装。昔ながらのかまどで炊いたご飯や炭で焼いた野菜、魚介類を楽しめると人気を得ました。文化サロンとして、日本酒を楽しみながら異文化交流を楽しめる場としての活用も。また、小布施の観光拠点として、宿泊施設「桝一客殿」を建設。地域の活性化の第一歩として動き出しました。
毎月ゾロ目の日に開催され、60回以上を数える、文化サロン「小布施ッション」。年齢や性別、職業、国籍などの垣根を越えて触れ合い、新しい発想を得られる場として企画されました。
毎回異なるジャンルのゲストスピーカーを招き、講演と全員参加のパーティーで構成。バイリンガルで発信しているため、参加者は国内外の遠方の人と地元の人が半々の割合です。初対面の人々と交流を持つ事ができる、刺激的で貴重な場となっています。
長野マラソンのコースから小布施が外れたことをきっかけに、小布施町の単独開催で実現したのが「小布施見にマラソン」。行政とも連携を進めつつも、町民と参加者による手作りのイベントとして運営することで、地域に元気を与えるイベントとなっています。
現在では人口約11000人の町に約8000人のランナーを迎えるイベントに成長。1日に1700人のボランティアが協力して運営に当たっています。このマラソンのおかげで、医療部隊のインフラの充実にもつながるなどの効果も表れています。
古い伝統文化や産業を持つ小布施町。そのオンリーワンの魅力を再発見し、新しい発想でアピールする取り組みです。代表者がアメリカ出身ということで、国内外の外国人と地元との交流が増え、ますます魅力的なまちづくりにもつながっています。
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