お知らせ・セミナー告知 「ランサーズ 地方創生の取り組み」について、お知らせとセミナー情報などの告知ページです。

赤磐市を象徴する風景

桃畑で桃の花が咲き乱れる景色

赤磐市も全国の地方都市と同様、人口問題に直面しています。平成17年をピークに減少し続ける人口の減少に対応するために、移住施策を積極的に行っています。

その中でも子育て世代の人たちが、家族や子供との時間を大切にしながら働ける環境を作るために、時間や場所を選ばない働き方であるクラウドソーシングに着目。

市とランサーズが主催するクラウドソーシング講座を始めて3年が経ちました。地域活性化の現状を紹介します。

クラウドソーシングで子育て世代の転入者が自分らしく働ける取り組みを

初級講座の風景

平成30年度初級講座の受講生の様子

赤磐市では平成17年をピークに人口が減少し続けています。この流れを食い止めるための取り組みの一つとして、転入の多い子育て世代を中心に「新しい働き方」として時間や場所にとらわれずに働くことができるクラウドソーシングを提案してきました。クラウドソーシングで、子育てしながらでも自分らしく働ける体制を作ることで、子育て世代のさらなる転入を促す目的もあります。

その具体的な取り組みとしてクラウドソーシング講座を平成26年度から開催しています。市とランサーズの共同主催である講座は、平成28年度から始まり、現在3期生まで約60名が受講してきました。

講座ではクラウドソーシングとはどんなものなのか?から最終的に自分で仕事をするためのノウハウまで実践的な内容。全4回の各回で課題も出されるなど、短い期間ではありますが、個人のスキルアップも図られました。

また、仕事として継続的にクラウドソーシングを続けていくことや報酬アップのためなど、さらなるスキルアップを目指し、中級・上級講座も開催。受講生の仕事の幅を広げられています。

1、2年目までは県外から講師を招き、講座を開催していたのですが、3年目の今年は赤磐市のランサー(ランサーズで活躍するフリーランス)が講師・補佐を務めることができるなど、地域内でクラウドソーシングを推進させていく準備が整いつつあります。

地域で支え合える働き方を自主勉強室がサポート

受講生をサポートしている市職員さん

インタビューに答えてくれた直原さん

「クラウドソーシング講座で一通り働き方を学んだあとの受講生達が、この取り組みを続けるために、今後にどうつなげていくのかという意識で動いてきました」とお話してくれたのは、赤磐市総合政策部まち・ひと・しごと創生課の直原(じきはら)さん。

そのための動きとして、市が主体となりスキルアップ・フォローアップができる自主勉強室を設置。受講生が自由に集まり、コミュニケーションを図ることができる場を提供しています。

さらに他の自治体ではない動きとして注目されている「市の仕事の委託」する働きかけも継続して行っています。委託の内容は、市のパンフレット・チラシの作成やアンケートの収集まで多岐に渡たります。

パンフレット作成のためのインタビュー記事執筆は、受講生の成長を促してくれるとともに、地元出版会社からの直接依頼にもつながるなどの成果も出ています。

集まることができる場がある、他の受講生と話をすることで、モチベーションのアップにもつながるという声もあり、自主勉強部屋の参加人数も安定して実績が出ています。

「市の委託の仕事は入力作業など簡単にできるものがメイン。人が集まってくれるかが心配でしたが、依頼を出すとすぐに反応があり、仕事の需要を感じられました」とのこと。

また、「仕事を振り分ける窓口業務の分担などを担えるよう、組織を整えていきたい」と課題もあるようでした。

地元企業とのつながりを持ち地域活性化を

地域でのお仕事例

受講生が携わったふるさと納税返礼品紹介パンフレット

市を中心に現在進めている動きとして、商工会への「クラウドソーシングの紹介」があります。主な活動としては、クラウドソーシング周知のチラシの作成や地元の企業向けの説明会の開催などがあります。

受講生には、初級~上級講座の受講や、市からの委託案件の経験などで得たスキルとして、ライティングやHP制作・更新、デザイン、動画撮影、会計・集計作業など多種多様のスキルがあります。

市内の受講生各自の得意な分野で、地元企業とのつながりを持ち、働くことが地域活性化につながることが期待されています。

また、これまでのクラウドソーシング講座では移住者のメイン層である子育て世代を対象にクラウドソーシングを活用できるための講座を開催してきましたが、これからは昨年の初級セミナーに高齢者の申込も多かったことを受け、多彩な年代に対象を広げていく予定です。

育児中で働きに出るのが難しい方・閑散期の就農者や介護をしている方・そのほか幅広い世代を巻き込むことで、赤磐市の仕事に対する需要を吸い上げができることが期待されています。

赤磐市の地方創生事例まとめ

赤磐市ではクラウドソーシングを学んできた受講生が、自主勉強室を通して新たなコミュニティーを形成しつつあります。

地域での仕事の橋渡しを市がしてくれている現状を最大限に活かし、ランサーと地元企業との仕事の流れを構築している段階のようです。今後仕事の流れが構築され、地域活性化につながげていくことが狙いといえます。

▼リンク
赤磐市
http://www.city.akaiwa.lg.jp

おかえりあかいわ公式サイト【移住予定者向け】
https://okaeri-akaiwa.com/

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