地方創生の取り組み
事例紹介
日本の社会は成熟期に入り、開発一辺倒ではなく自然との共生を目指す段階にきています。都会ならではの高度な機能と昔ながらの自然の美しさを共存させるために、江東区では川辺のテラスの整備や各種イベント、そして出店の誘致などで、積極的に水辺を町おこしに活用しています。忙しい都会の人々に川のせせらぎとともにリラックスしてもらい、クオリティオブライフを向上させます。
浮世絵を想像してみてください。川を舞台にした作品がたくさんありますし、ほとりには柳の木、そして水辺のすぐ近くに町人が歩いて・・・と、水辺と人が溶け込んだ風景が、江戸の伝統の一つでした。現在東京ではこの風景を取り戻そうと、この江東区の水辺テラスのような取り組みがなされています。
人と川が隔離されてしまった理由の一つが、堤防の建設です。防災上必要とはいえ、完全に隔離するのではなく、一部の護岸を撤去するなどして景観を取り戻し、市民や観光客の憩いのスポットとすることができます。
江東区では水辺でのお祭りも開催しています。今年は、3月10日と13日に、「リバーフェスタ江東」が開催されました。 江東区の大横川には扇橋関門という、船舶交通の要所があります。これは、高低差のある地形を船でのぼるために、前後の門の間に船を入れて 水位をあげ、高い方に船を通すというものです。
通称、下町のパナマ運河。この扇橋関門の乗船体験や、水陸両用車の乗車体験など、水辺だからこそ味わえるイベントが目白押しです。
平成16年に、これまで公共団体のみが占有可能であった河川スペースが、地域を限定してイベントや飲食物の設営が可能となり、民間業者の占有も可能になりました。 平成23年には、この河川占有許可1準則の特別措置が全国に適用され、隅田川等のほとりでは、オープンカフェなどで賑わう景観ができつつあります。 去る2012年のロンドンオリンピックでは、テムズ川の水辺を散歩したり、船に乗っての観光が好評でした。
来る2020年の東京オリンピックでも、世界からの観光客に向けて、東京の水辺という観光資源が注目されているのです。
東京オリンピック直後からの高度成長期に、工場排水や開発によって、東京の水辺は市民が楽しめる場所ではなくなりました。しかし2度目の東京オリンピックに向けて、再び船がのどかに浮かび、沿道をゆったりと散歩できる美しい水辺を取り戻しつつあるのです。
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