地方創生の取り組み
事例紹介
鹿児島県鹿屋市は過疎・高齢化に苦しむ地域が多く、限界集落の問題が山積み。この逆境を乗り越えるために、地域独自のまちおこしが盛んになっています。ポイントは「自主財源」と「地域経営学」。行政に頼らなくても集落独自で地域再生できるビジネス活動と教育活動を展開しました。今回は鹿児島県鹿屋市の限界集落の取り組みをご紹介します。
鹿児島県鹿屋市には、限界集落がたくさんあります。この逆境を乗り越えるための活動が、串良町柳谷地区の「やねだん」と呼ばれる集落からスタート。行政に頼り続けなくとも地域を再生することに成功しました。「地域資源を活用して独自産業を育てる」「企業感覚を大事にして起業家を育てる」、ここに重点がおかれています。
85歳以上の方にボーナスを支給するなど、高齢者が活躍できる工夫も多数。子供から高齢者まで、強い絆で結ばれる取り組みがこの集落にはあります。
休遊地を活用して、「カライモ(さつまいも)」の生産活動を行ったり、「コガネセンガン」を利用した芋焼酎を開発することで、自主財源の確保に成功。唐辛子栽培も、自主財源確保の力になっています。こうした活動を支えているのが、「土着菌」の活用です。
やねだんの土中に生息する細菌に米ぬかや砂糖を加え発酵させて得られる土着菌を活用して、農家が抱える悪臭問題を解決。それだけでなく、土着菌を肥料に混ぜて、栄養豊富な特産品を生産しています。集落の主婦が運営する手打ちそば屋さんでは、土着菌で作った新鮮な野菜が食べられます。
「やねだん故郷創生スーパー塾」など、地域リーダーを育てる教育活動なども実施されています。自主財源を確保する農業だけでなく、それをビジネス化できる人材育成の取り組みが盛んです。老若男女が、集落のリーダーとなるべく日々勉強に取り組みました。
小泉進次郎政務官をゲストに呼ぶなど、熱気ある勉強会です。日本の集落のあり方を根本から見直すことのできるリーダーが、ここから育ちます。こうした取り組みによって、18年間でやねだんの生産活動は6000万円規模になりました。
鹿児島県鹿屋市の集落の取り組みは、地方創生・集落創生の優れた実践として注目されています。土着菌堆肥から始まって、サツマイモ栽培・オリジナル焼酎開発・トウガラシ栽培・手打ちそば開発など、集団営農から六次産業化を推進する取り組みが、この集落からスタートしてます。
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