地方創生の取り組み
事例紹介
久留米市は豚骨ラーメン発祥の地として知られます。さらに市民あたりの焼き鳥店の数が日本一多いことも特徴。独特の柔らかい麺が自慢の筑後うどんも名物です。このようにご当地グルメが充実している魅力を、毎年のように開催されているスタンプラリーや、各地のイベントへの出店の派遣といったさまざまな形で存分にアピールしています。
久留米市ではグルメの種類ごとに振興会があります。平成26年にはインドネシアのジャカルタにうどん職人一名を派遣し、同国初の筑後うどん店を開店。海外へ技術者を派遣しての技術指導というのはよく聞きますが、うどんでこれを行いました。
2016年4月27日に、劇場や商業施設が一体となった総合施設、久留米シティプラザがオープンしましたが、このオープンイベントに焼き鳥振興会から数店が派遣されています。市内のイベントから、海外にまで駆け巡り、うどんや焼き鳥の普及に日夜努めているわけです。
「久留米、食の88カ所巡礼の旅&お酒遍路」と題して、2015年10月24日~2016年4月24日にわたって開催されました。
掲載された全88軒のうち、44軒をめぐると、籃胎漆器のお箸。66軒をまわると、オリジナルの扇子。そして88軒すべてをまわると、久留米絣のペットボトルホルダーを贈呈しました。この取り組みは久留米の飲食店の宣伝をすると同時に、久留米の伝統工芸品のPRにもなっているというわけです。
久留米ラーメンにはラーメンホルモンセットというメニューがあります。取引先の肉屋さんが、「豚骨を買うのなら、ホルモンも余ってるから引き取ってね。」という流通上の事情をきっかけに、このメニューは誕生したといいます。
ここに地域おこしを成功させるヒントが隠されています。はじめから何か作るために材料を調達するというアプローチではなくて、その土地で今余っているものを利用して新しい価値を創造しようという順序だからです。それならば地域おこしの新たな商品の製造過程が、競合せずに共存していることになります。
久留米が複数のB級グルメを共存させ、どれも全国区にしている理由は調和の精神。何か特定の地域おこしのプロジェクトを無理に挿入することで、既存の事業の邪魔にならないということです。各グルメごとに振興会を設け、裁量を十分に持たせることで、複数の名物グルメが共存しています。
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